駐車場経営を始める前に、必ずしておきたいのが利回りの計算です。 駐車場経営の投資は、ほとんどが初期費用なので、初期費用をきちんと精査しないと、想定の利回りが実現できなくなります。
表面利回りは、初期費用を分母、最大の賃料収入を分子とするかんたんな計算です。
表面利回り=(駐車可能台数×月額賃料×12ヶ月)÷初期費用×100%
例として、8台駐車可能、月額10,000円の駐車場を、200万円かけて作った場合の表面利回りは次のようになります。
表面利回り=(8台×10,000円×12ヶ月)÷200万円×100%
=96万円÷200万円×100%
=48%
※ 運用時には24時間365日の出動費用や別途ランニング費用がかかる場合がございます。
土地の広さを200㎡(8台~10台駐車可能)とした利回りを、東京都、大阪府に分けて試算してみました。
アスファルト・コンクリート舗装では、ライン引き・車止めを含めています。
また、200㎡よりも狭い土地では利回りを低めに、広い土地では利回りを高めに見込んでおくと、工事単価の差を吸収できます。
駐車場にどのくらい投資するかで、利回りが大きく変わると分かります。 ただし、賃料が8,000円程度で、コンクリート舗装まで行っても利回りは50%近くに達することから、稼働率が高ければ投資を回収するのに苦労はしません。 この他に、フェンスや外灯を設けたり道路の切り下げ工事を行ったりしても、全体の㎡単価で10,000円程度までなら、数年で回収できる試算が成り立ちます。 また、地域の賃料格差は大きいのに対し、工事費の地域格差は小さく、月極駐車場に限定した土地活用では、都市圏の方が有利です。 また、コンクリート舗装は耐久性が高いので、将来の補修費用を考慮したとき、必ずしも費用の安いアスファルト舗装が優位とは限らず、この点は業者の施工技術や原材料の質にも依存するでしょう。 なお、新築が人気の賃貸経営と違って、新しい駐車場だから人気が高いというものではなく、近くに別の駐車場ができるとすぐに賃料競争が始まってしまうため、稼働率も賃料も低めに見積もって試算する必要がありそうです。
駐車場経営は、初期投資が少なく利回りが高くなる代わりに、賃貸経営に比べると収入は少ないのが特徴です。
それはリスクの小ささでもあり、駐車場経営のメリットでもあります。
注意したいのは、利回りが高いからといって、収入の多さには結びつかない点です。
利回りは投資回収の早さを示す数値で、同じ利回りなら、収入の多さは初期費用とランニングコストの大きさに比例します。
それでも土地を運用しないよりは、はるかに良い活用方法なので、小さいコストで転用もしやすい駐車場経営は、土地活用の第一歩として魅力でしょう。
新設の際のに舗装の整地費用、アスファルト・コンクリート舗装、車止め、ライン引き等の初期費用や、ランニングコストや実質利回り等お客様の現状にあった運用方法をご提案いたします。
一度、私たち日本都市開発にご相談ください。
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